顧客本位の業務運営に関する方針(バークレイズ銀行東京支店)
2024年8月
バークレイズ銀行東京支店
顧客の最善の利益の追求
バークレイズの「価値観とマインドセット」は、全社のあらゆる業務に常に適用されます。これは、私たちが正しく、倫理的に、開かれた方法で行動し、バークレイズの業務に適用される法律や規制を上回るレベルの基準に従って業務を遂行するということを意味します。そして、私たちは業務を確実に遂行します。そのため、持続可能で力強く、長期的な利益を生む事業を構築し、仕事関係者や私たちが暮らし仕事をする地域社会に価値を提供することを目的として、財務面のみならず幅広い基準が適用されます。
金融機関は、資本の提供者と利用者を結びつける上で重要な役割を果たしています。バークレイズは社会に貢献する上でのこうした役割を認識しており、私たちのビジネスの成功は、私たちがサービスを提供する人たちや地域社会、企業の発展と密接不可分です。企業に対する社会の期待が進化し続ける中、私たちはそうした期待に常に一歩先んじることを目指しています。それを実現するため、中核となる商品やサービスに注力し、最大のプラスの影響をもたらし得る関係を重視しています。
私たちが長期的に成功するためには、単に高い業績を上げるだけではなく、環境を保護し、社会の前進を支援し、規律正しい責任ある判断を下せるように組織を運営する必要があります。私たちは長期的に最大の影響を及ぼす可能性のある分野、すなわち環境に優しく、持続可能で、すべての人が共有できる成長、ビジネスが環境や社会に与える影響の管理、責任ある経営、地域社会への投資に取り組んでいます。
利益相反の適切な管理
- 利益相反の可能性についての把握とその適切な管理は、バークレイズが行うビジネス、私たちとお客様との関係、また我々がビジネスを行う市場における行動の基本となっております。バークレイズは、利益相反のガバナンスおよびコントロールに関する枠組みを整備しています。具体的には、「利益相反レジスター」、コントロールに関する社内規程、継続的な研修の実施が挙げられます。「利益相反レジスター」で利益相反の可能性の把握・管理を行っております。更にグループ間の利益相反の可能性等も含まれています。
- 利益相反管理方針の概要につきましては以下をご参照ください。
- バークレイズ銀行東京支店 利益相反管理方針の概要(PDF)
手数料等の明確化
- バークレイズ日本拠点は、提供する金融商品・サービスの手数料について、難解な用語を用いず、透明性を持って分かりやすくお客様へご説明するよう努め、手数料の公正性と合理性の確保いたします。
- 受託サービスもしくは助言サービス、又はその両方に手数料を適用する場合、適正な手数料を設定し、お客様へ情報提供いたします。さらに、「自己」として執行する業務の手数料の詳細については、関連する規則や規制に則って対応いたします。
重要な情報の分かりやすい提供
- バークレイズがお客様へ金融商品・サービスを提供する際、適切で分かりやすい情報提供に努めます。お客様の資産や取引経験・知識や取引目的、また金融商品・サービスの複雑さに応じ、明確で事実に基づいた情報提供に努めます。金融商品・サービスの取引条件、利益相反の可能性等を含むリスクや商品サポートの詳細等につきましては、関連する規則や社内の規程に則った情報提供を行います。
- バークレイズ日本拠点では、原則、仕組商品・ファンド等の金融商品は分解することなく一つの金融商品として販売・推奨等行っております。また、複数の金融商品・サービスをパッケージとして販売・推奨等行っておりません。
- 当行が扱っている金融商品のリスク等について、法令及び広告等に関するガイドラインに従い開示している情報は以下の通りです。
- バークレイズ銀行東京支店 金融商品取引法に関する重要なお知らせ(PDF)
顧客にふさわしいサービスの提供
- バークレイズ日本拠点は、グループが定めるグローバルな枠組み(Barclays Internal Suitability Framework)に合わせて、適合性を「適切なサービスを正しい方法で提供することによりお客様の目的を達成すること」と定めております。バークレイズ日本拠点は、お客様に金融商品・サービスを提供するにあたり、お客様の資産や取引経験・知識のほか、お客様の目的や取引ニーズも考慮に入れて、取引がお客様に適合するかどうかを判断します。
- バークレイズでは、金融商品毎にターゲットとする顧客層の特定を行っております。
- バークレイズ日本拠点では、個人投資家のお客様に対して、金融商品・サービスの直接販売・推奨等を行っておりません。
- バークレイズ日本拠点が金融商品を組成し、販売会社を通じて販売が行われる場合、必要な情報を販売会社へ提供します。
- バークレイズ日本拠点では、原則、仕組商品・ファンド等の金融商品は分解することなく一つの金融商品として販売・推奨等行っております。また、複数の金融商品・サービスをパッケージとして販売・推奨等行っておりません。
- バークレイズ日本拠点はお客様の金融知識向上に特化したセミナーを開催致します。
- 当行の勧誘方針につきましては以下をご参照ください。
- バークレイズ銀行東京支店 勧誘方針(PDF)
従業員に対する適切な動機づけの枠組み等
バークレイズの全役職員の報酬は、バークレイズ・グループの一員として実践すべきことに応じて決定されます。これは、成果の評価年度を通じて各役職員と合意した目標・行動基準に基づいて成果を幅広く評価し、これを報酬に反映させることで実現します。当行では、個人の成果の評価、リスクプロファイルおよび報酬の決定内容を、バークレイズの業務戦略および社員の倫理基準となる価値観(Respect, Integrity, Service, Excellence, Stewardship)と、行動指針となるマインドセット(Empower, Challenge, Drive) に連動させることにより、各役職員ひいては会社全体としても継続的に成果を生むことを推進しています。また顧客本位の業務運営に関する原則及び、策定・公表した内容について、意識向上を目的とした社内研修を行います。
この方針の実効性が保たれるように、バークレイズ日本拠点は、定期的に方針の見直しを行います。
金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」との対応関係表(PDF)
本原則への取組方針に対する取組状況(2023年度)
取組方針 | 取組状況 | |
顧客本位の業務運営に関する方針の策定・公表等 |
バークレイズ日本拠点は顧客本位の業務運営に関する原則を策定し、公表しました。 |
バークレイズ日本拠点経営陣は年に一度、公表した原則を見直し、必要に応じて変更します。 |
顧客の最善の利益の追求 |
バークレイズでは、グループでの行動規範(The Barclays Way)やリスク管理フレームワーク(Enterprise Risk Management Framework ERMF)を構築し、高品質な顧客本位のサービスを提供するため、顧客保護、顧客エンゲージメント、最良執行に関する各種規程・指針を整備しております。 |
バークレイズの各役職員は、The Barclays WayやERMFリスク関連の必須の研修に加え、役職に応じた研修が実施されています。規程・指針及び研修内容は年次で見直しが行われます。 |
バークレイズ日本拠点は顧客からの苦情には真摯に対応し、迅速な解決に努めます。また、苦情の内容は経営陣と共有されます。 |
全ての苦情はグローバルのシステムで一元管理されており、再発防止策を含めた適切な対応をとるよう徹底しています。対応状況は定期的にバークレイズ日本拠点経営陣に報告されます。 |
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利益相反の適切な管理 |
バークレイズでは、「利益相反レジスター」を整備し、利益相反の可能性を把握・管理しています。 |
「利益相反レジスター」にはグループ間の利益相反の可能性等も含まれており、年次で見直しが行われています。 |
利益相反管理の一環として、バークレイズの業務監督者は従業員による金融商品取引、個人投資、社外活動、および贈答・接待を定期的に検証します。 |
業務監督者は従業員による金融商品取引、個人投資、社外活動、および贈答・接待の申請を案件毎に審査し、少なくとも四半期毎に検証を実施します。 |
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手数料等の明確化 |
手数料、顧客保護、顧客対応等に関連する各種規程・手順書が整備されています。 金融商品・サービスの手数料について、手数料の透明性、公正性および合理性を確保いたします。 |
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重要な情報の分かりやすい提供 |
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顧客にふさわしいサービスの提供 |
バークレイズでは、社内規程に基づき、販売・推奨に先立ちお客様の投資経験、目的、投資資金の性格、運用資産総額、財務状況等の情報を収集し、お客様に適合する取引・商品のみを勧誘することとしています。 |
バークレイズは、グループの商品ガバナンス・プロセスに則って、商品毎にターゲットとする顧客層の特定を、規制上の分類に沿って行っております。その手順には適合性フレームワークも含まれており、定性・定量両側面から適合性に関してエスカレーションを行う体制が整備されています。また、提供する商品の追加的な検証プロセスも整備されています。 |
バークレイズ日本拠点は、金融知識向上を目的とした顧客向けセミナーを定期的に開催いたしております。 |
バークレイズ日本拠点ではお客様の金融知識向上に特化したセミナー(ウェブ・キャストやコンファレンス・コール等のバーチャル・イベントも含む)を、2023年1月1日から2023年12月31日の期間において計21回開催し、延べ1,163名のお客様にご参加(ウェブイベントの場合はアクセス)いただきました。 |
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従業員に対する適切な動機づけの枠組み等 |
バークレイズの報酬に関する方針では、業務における成果は社員の倫理基準となるバークレイズの価値観、および行動指針となるマインドセットに沿って達成された場合のみにおいて報酬に反映させます。 個人の成果の評価は、数値基準およびバークレイズの価値観、マインドセットの尊重やリスク、コンプライアンス、管理に関わる規程の遵守などの定性基準に基づいて行います。 |
人事評価およびその報酬への反映は、成果の評価年度を通じて各役職員と合意した目標・行動基準の達成度である「What」と、社員の倫理基準となる価値観(Respect, Integrity, Service, Excellence, Stewardship)と行動指針となるマインドセット(Empower, Challenge, Drive)に基づく「How」といわれる行動規範を総合的に考慮し判断され、これを報酬に反映させることで実現します。バークレイズの報酬に関する方針の特徴としては、役職員の報酬をリスク許容度や、バークレイズおよび規制当局を始めとするステークホルダーから求められる職業倫理に関連付けることが挙げられます。成果および報酬の決定に際してはリスクや倫理の要素が考慮されます。 バークレイズでは業績連動報酬の総支給額を決定する際には将来起こり得るリスクを幅広く考慮します。職務倫理や内部管理を醸成する環境や、風評、顧客、市場およびその他のステークホルダーに対する影響を幅広く検討します。 |
バークレイズ日本拠点は、顧客本位の業務運営に関する原則及び、策定・公表した内容について、意識向上を目的とした社内研修を行います。 |
バークレイズ日本拠点では、顧客本位の業務運営に関する原則及び、策定・公表した内容について、全従業員を対象とした必須の社内研修を年次で実施しています。 |