バークレイズ、三井住友銀行発行カバードボンドの共同主幹事を務め、本邦民間企業として初めてとなるマイナス利回り公募債を実現
2020年10月5日
バークレイズ証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木曽 健太郎)はこのたび、株式会社三井住友銀行(頭取CEO:高島 誠、以下「三井住友銀行」)が2020年9月3日(ロンドン時間)に起債したユーロ建てカバードボンド5年債の共同主幹事を務めました。本案件は日本の民間企業として初めてとなるマイナス利回り公募債で、発行体の低コスト資金調達に貢献しました。
新型コロナウィルスによるパンデミック発生後、金利はグローバルに低下し、欧州では高格付け債券のマイナス利回り発行事例が多く観測されました。本案件でバークレイズは他の共同主幹事と共に電話会議形式のディールロードショーをアレンジし、投資家との丁寧な対話を通じてマイナス利回りでも相応の需要が喚起できることを確認しました。そして中央銀行、公的機関、アセットマネージャーなど欧州の主要投資家が数多く参加した上で、最終投資家需要約18億ユーロを喚起しました。また今回バークレイズでは、カバードボンドの専門知識を有するグローバルチームを組成し、案件執行をサポートしました。
バークレイズ証券の投資銀行部門長 安藤健実は、「カバードボンドという画期的な調達ツールを活用し、三井住友銀行が本邦民間企業として初めてとなるマイナス利回り公募債を実現するお手伝いができたことを喜ばしく思います。バークレイズは当該プログラムのアレンジャーも務めており、私たちのグローバルな専門性とネットワークが顧客サポートに結実した好例ではないかと自負しております」と述べています。
案件概要
発行体:株式会社三井住友銀行(信託勘定)
発行証券:カバードボンド(ユーロ建て5年固定利付債)
発行金額:10億ユーロ
格付:Aaa(ムーディーズ)
クーポン / リオファー・スプレッド / 投資家利回り:0.01% / ミッドスワップ+24bp / マイナス0.168%
発行価格:100.895%
条件決定日:2020年9月3日
発行日:2020年9月10日
償還日:2025年9月10日
バークレイズについて
バークレイズは、英国を本拠とするユニバーサル・バンク(総合的な金融機関)です。多様なビジネスとさまざまな種類の顧客を持ち、世界各地でビジネスを展開しています。世界中で個人向け銀行業務や各種支払いサービスを提供するほか、フルサービスの法人向け銀行業務および投資銀行業務を提供する世界有数の金融機関です。これらバークレイズのビジネスはすべて、テクノロジー、オペレーション、事務管理などのサービスをグループ全体に提供するサービスカンパニーによって支えられています。
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