バークレイズ証券、JICA初のジェンダーボンドの 共同主幹事を務める
ジェンダー平等と女性のエンパワメント推進に貢献
2021年9月16日
バークレイズ証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木曽 健太郎)はこのたび、独立行政法人国際協力機構(JICA)が起債する「ジェンダーボンド」の共同主幹事に選ばれました。JICAは9月16日に10年債と20年債の発行条件を決定、9月27日を発行日としており、バークレイズ証券は10年債の共同主幹事を務めております。この「ジェンダーボンド」は社会的課題の解決に資する事業に資金を充当するソーシャルボンドの一種で、今回債においては資金使途をジェンダー関連事業に限定する点が特徴となっております。JICAがジェンダー問題に資金使途を絞ったソーシャルボンドを発行するのは初めてであり、国内発行体としても初めての取り組みとなります。
JICAは、開発途上国の「ジェンダー平等と女性のエンパワメント」に取り組んでいます。新型コロナウィルス危機拡大は、国内外で女性に大きな影響を及ぼしており、教育や就業機会の逸失、女性の割合が高い医療従事者への労働の偏在、外出制限による家庭内暴力の増加など、開発途上国の女性の人権や公平性はさらに損なわれています。JICAは新型コロナウイルス危機拡大を受けて一層浮き彫りとなったジェンダーの課題に対する取組みを強化するため、今回初めて「ジェンダーボンド」の発行を決めました。
調達された資金は、①ジェンダー平等や女性のエンパワメントを主目的とする事業(事業例:女性事業主向けの融資事業、女子教育)、②ジェンダー平等や女性のエンパワメント推進に資するコンポーネントを組み込んでいる事業(事業例:都市鉄道建設事業における女性専用車両、防犯カメラ、女性用トイレの設置)などに充当予定となります。
バークレイズ証券投資銀行部門債券資本市場部長の丸山達也は、「バークレイズは今回の債券発行のアレンジを通じてジェンダー平等や女性のエンパワメント推進を支援し、今後も環境・社会課題解決を目的とした資金調達として発行される『SDGs債』への取り組みを一層強化してまいります」と述べています。
【SDGsについて】
2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」で採択された、世界の貧困をなくし持続可能な世界を実現するための国際社会共通の目標 (Sustainable Development Goals) のことです。2030年までに解決を目指す国際目標であり、17の目標と169のターゲットで構成されています。
【バークレイズについて】
バークレイズは、英国を本拠とするユニバーサル・バンク(総合的な金融機関)です。多様なビジネスとさまざまな種類の顧客を持ち、世界各地でビジネスを展開しています。世界中で個人向け銀行業務や各種支払いサービスを提供するほか、フルサービスの法人向け銀行業務および投資銀行業務を提供する世界有数の金融機関です。これらバークレイズのビジネスはすべて、テクノロジー、オペレーション、事務管理などのサービスをグループ全体に提供するサービスカンパニーによって支えられています。
バークレイズ証券、JICA初のジェンダーボンドの共同主幹事を務める~ジェンダー平等と女性のエンパワメント推進に貢献(PDF)