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バークレイズ証券、4件目の再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成

2019年6月28日

「無制限・無補償の出力制御」案件の対象エリア拡大、ブリッジファイナンスの実施も

バークレイズ証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木曽 健太郎)は6月28日、青森県八戸市の太陽光発電事業プロジェクトに対する再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成しました。2019年2月に発行したプロジェクトボンドに次いで当社として4件目となる本案件は、リニューアブル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞邉 勝仁)をスポンサーとし、青森県八戸市で開発・建設中の太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンスローンを裏付とした信託受益権及びABLです。

本案件は、前回債に続き、格付投資情報センター(R&I)よりプロジェクトボンド向けのグリーンボンドアセスメント(GA1:最上位の評価)、グリーンボンド原則及びグリーンローン原則等への適合性に関するセカンドオピニオンを獲得したグリーンボンド及びグリーンローンです。また本案件は、前回債に続き、電力会社から「無制限・無補償の出力制御【注】」の要請を受けるメガソーラーを裏付としています。「無制限・無補償の出力制御」案件について、前回の北海道エリアに続いて、東北エリアについても格付機関が今回初めて評価基準を定めたことは大変意義があり、日本のプロジェクトボンド市場及びグリーンボンド市場のさらなる拡大、再生エネルギー市場の一層の活性化が期待されます。

バークレイズは、2018年SRI・グリーンボンド引受ランキングにおいて世界トップクラスのシェアを有し、グローバルでESG投資の分野に積極的に取り組んでいます。バークレイズ証券の代表取締役社長 木曽健太郎は、「当社として今回4件目となる再生可能エネルギープロジェクトボンドの組成に先立ち、新しい取組みとして、当社グループでプロジェクトボンド組成期間に対応するブリッジファイナンスを提供致しました。再生エネルギー事業者のお客様を総合的に支援することを通じて、グリーンプロジェクトボンドとしては2件目となる本件を組成できたことを大変うれしく思います。また、今回新たな投資家にもご参加いただくことができ、ESG投資への日本の投資家の意識の高まりを感じています。日本のグリーンボンド市場の裾野の拡大に多少なりとも貢献できたことについても、大変喜ばしく思います。」とコメントしています。

本取引の概要

名称:RJ再生可能エネルギープロジェクトボンドIV 受益権 (GB) / ABL (GL)
発行金額:総額5,710,000,000円〔受益権(GB) 4,000,000,000円 / ABL (GL) 1,710,000,000円〕
発行日:2019/6/28
最終償還日:2040/8/20
受託者:日立キャピタル信託株式会社

対象事業の概要

事業者のスポンサー:リニューアブル・ジャパン株式会社
事業内容:太陽光発電事業の開発、及び完工後の発電事業
所在地:青森県八戸市
事業規模:14.8 MW (モジュール規模)
想定年間CO2排出削減量:約8,581トン

【注】 出力制御(または出力抑制):再生可能エネルギーの固定価格買取制度において、電力の需給のバランスを保つために電力会社が発電事業者に対して規定の条件下で発電設備からの出力(発電)を停止または抑制するよう要請し、出力量を管理する制度。

バークレイズについて

バークレイズは、英国および米国を主要拠点とし、個人および法人向け銀行業務、投資銀行業務、クレジットカード、資産管理業務等を提供する金融機関です。325年以上の歴史と銀行としての専門性を備えたバークレイズは、世界40カ国以上に約8万3,500人の従業員を擁し、世界中のお客様に為替、融資、投資、資産管理に関わるサービスを提供しています。より詳細な情報はグループのウェブサイト www.home.barclays をご覧ください。

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