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バークレイズ、最新経済見通しを発表: 「FRBと戦うな」

2012年9月27日

四半期レポート「グローバル・アウトルック」を発表、リスクに対してより前向きなスタンスを推奨

【2012年9月25日、ニューヨーク (和文配信9月27日)】バークレイズは四半期旗艦レポート「Global Outlook: Don’t Fight the Fed(グローバル・アウトルック:FRBと戦うな)」を発行しました。欧州中央銀行と米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融緩和策を発表したことで、リスク資産の「買い」シグナルが出たとバークレイズでは判断しています。弱い経済成長率が引き続き市場を圧迫していますが、2012年後半には景気が緩やかに加速し、それがリスク資産価格の一段の上昇を促すと予想しています。

バークレイズの調査部グローバル統括責任者であるラリー・カンターは、次のように述べています:「景気敏感セクターが依然として低水準にあるなかで控えめな経済成長が続いている現状は、目覚ましいとは言えないまでも、比較的安定的かつ安全な環境と判断されます。こうした状況に中央銀行による資産価格の押し上げを通じた積極的な成長支援策が重なり、リスク・テイクにとって非常に魅力的な環境になっています」。

2008年以降の投資家の慎重な姿勢により、「リスク・フリー」資産のリターンは大きく低下しました。また、投資家がリスク・カーブ上をシフトするにしたがい、安全資産に近い代替商品のリターンが低下しました。このため、バークレイズは投資適格級およびハイイールドの双方でより格付けが低い債券へのシフトを勧めています。さらに、これまでアンダーパフォームしてきた景気敏感株に大幅な上昇余地があるとみています。

その他の主な推奨は次のとおりです:

  • 欧州クレジットに対するエクスポージャーの構築:米国クレジットとの比較でスプレッドがやや縮小すると予想。
  • 物価連動国債:積極的な金融緩和の見通しからアウトパフォームが予想される。
  • FRBによる無制限の金融緩和措置から、短期的なドル安に警戒。
  • 積極的な景気刺激策を講じ、ダウンサイド・リスクが過剰に織り込まれているとみられる一部エマージング・マーケット(EM)の株式。

「グローバル・アウトルック」について

バークレイズの四半期リサーチ・レポート「グローバル・アウトルック」は、主要国の経済分析と、それがコモディティー、クレジット、エマージング・マーケット、株式、債券、為替を含む世界の金融市場へ及ぼす影響をまとめたものです。

バークレイズについて

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Barclays To Markets: Don't Fight The Fed