バークレイズ、欧州情勢が引き続き市場の重荷になるとの見方を示す
2012年6月25日
旗艦レポート「グローバル・アウトルック」を発表、欧州危機による市場への圧力は続くと予想するも一部リスク資産に投資機会を見出す
【2012年6月21日、ニューヨーク (和文配信6月25日)】バークレイズは四半期旗艦レポート「Global Outlook: A stressful muddling through(グローバル・アウトルック:苦渋に満ちた匍匐(ほふく)前進)」を発行しました。最新号では、欧州情勢が引き続き焦点となり、今後数ヵ月間は市場の動揺による下落とリリーフ・ラリー(安堵の相場上昇)が繰り返される公算が大きいものの、歴史的にみるとリスク資産は安全と認識されている資産よりも高いリターンを提供しているため、短期的な変動を容認し、リスク資産に対して中立的なポジションをとることを推奨しています。
バークレイズの調査部グローバル統括責任者であるラリー・カンターは次のように述べています。「ユーロ圏の危機は2012年を通じてグローバル市場の重荷になると予想されます。しかし、欧州以外の地域は成長を持続しており、多くの国々で一段の金融緩和が見込まれることから、リスク資産のショートは踏みとどまるべきだと考えます」。
バークレイズは、コモディティーおよび中国、トルコ、イスラエル、ブラジルを始めとする一部エマージング・マーケット(EM)の国債を推奨しています。また、資本の逃避先としての米国資産、特に株式と一部資産担保証券の相対的な魅力の高さを指摘しています。
その他の主なテーマは次のとおりです:
- 欧州情勢の混乱が深刻化する一方で他地域は成長を持続し、主要経済の大半で一層の金融緩和が実施される見通し。
- 中国経済は底入れしつつあり、2012年後半に回復が予想される。
- 為替市場では米ドルに対するユーロの下落が続くと見込まれる。
「グローバル・アウトルック」について
バークレイズの四半期リサーチ・レポート「グローバル・アウトルック」は、主要国の経済分析と、それがコモディティー、クレジット、エマージング・マーケット、株式、債券、為替を含む世界の金融市場へ及ぼす影響をまとめたものです。
バークレイズについて
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