バークレイズ、業務慣行に関する独立した審査の統括責任者にアンソニー・ザルツ氏を任命

バークレイズは7月2日、独立した第三者機関によるグループ内の業務慣行に関する審査を今後実施し、グループ副会長のサー・マイケル・レイクおよび取締役会の小委員会にその報告を行う旨を発表しました。本日、この審査の統括責任者にアンソニー・ザルツ（Anthony Salz）氏が就任したことを発表いたします。

この審査はグローバル規模で展開され、バークレイズの現在の価値、規範、業務基準を評価し、どの程度の変革が必要であるのか判定することを目的としています。既存の意思決定プロセスがどの程度バークレイズの価値、基準、原則を取り込んでいるのか検証し、変更を要する点が示されているかどうか確かめます。また、研修や開発、動機付け、規律に関して正しいプロセスを踏んでいるかどうかを判断します。審査結果と提言内容は、バークレイズの全ステークホルダーの皆様より寄せられる証拠、そして関連する文書形式の証拠の徹底的な審査に基づき、公表されます。利害関係者の皆様による、当審査に関するご意見または証拠のご提供は、SalzReview@barclays.comまでご連絡ください。

当審査はザルツ氏の適切な監督の下で実施されます。専門機関からの専任チームに加え、上級社外取締役がザルツ氏の右腕となり支援します。バークレイズはザルツ氏と直接的に協議しつつ審査を支援します。

バークレイズの取締役会および経営委員会は当審査による提言を注意深く検討し、それらを全てグループに取り入れる所存です。また、審査結果が報告され次第、提言の実行に向けた取り組みについてご説明する予定です。

アンソニー・ザルツ氏はこのたびの就任に際し、次のように述べています。「バークレイズにとって、ここ数週間の出来事は価値および業務慣行を変革させる重要な機会であったと捉えています。また、バークレイズが成し遂げるべき変化に対して、ステークホルダーの皆様からのフィードバックも得たいと考えています。この審査がバークレイズの信頼回復と、主要金融機関の一角としての地位の再構築に大きく貢献することを心より願っています」。

グループ副会長のサー・マイケル・レイクは次のように述べています。「アンソニー・ザルツ氏の現在の職務内容、そして豊富な経験を鑑み、彼が当審査の統括責任者として最適であると実感しています。バークレイズの取締役会はザルツ氏に全面協力し、広範な審査の徹底遂行に向け、あらゆる資源を提供します。この審査によりバークレイズの業務慣行に大きな変化がもたらされると期待しています」。

略歴のご紹介：アンソニー・ザルツ氏

アンソニー・ザルツ氏はロスチャイルドのエグゼクティブ・バイス・チェアマンを務めています。ザルツ氏はこのたび個人的な立場で独立審査の統括責任者に就任しており、ロスチャイルドにおける職務も継続します。ロスチャイルドは世界でフィナンシャル・アドバイザリー、マーチャント・バンキング、富裕層向け資産運用といった事業を展開しています。ザルツ氏は国際法律事務所のフレッシュフィールズ・ブルックハウス・デリンガーで企業弁護士を30年以上、シニア・パートナーを10年間務めた後、2006年にロスチャイルドに入社しました。

ザルツ氏は英国教育省理事会で業務執行権の無い首席理事に就任しているほか、テート財団、エデン・プロジェクト、ポール・ハムリン財団、スコット・トラスト及びロイヤル・オペラハウスにおいて管財人を務める等、様々な要職に就いています。また、コミュニティーズ・ビジネス・アクション・オン・ホームレスネス・エグゼクティブ・フォーラムのビジネスメンバーやエデュケーション・リーダーシップ・チームのメンバーも数年にわたり務めています。2004年から2006年までは英国放送協会（BBC）理事会の副会長を務め、2010年にはイングランドとウェールズの若年犯罪・反社会的行動の第三者委員会会長として報告書を発表しました。さらに、（取締役を務める）メディア・スタンダード・トラストの報道自主規制に関する2つの調査グループでも議長として、2009年と2012年6月に報告書並びに提言書を発表しました。

なお、当プレスリリースの補足として、｢ザルツ氏によるバークレイズの業務慣行審査―考慮すべき事項｣（原題｢The Salz Review of Barclays Business Practices – Terms of Reference｣）も同日に発表しております。詳細は、当サイト右上｢ドキュメントをダウンロード｣欄をご参照ください。

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バークレイズについて：

バークレイズは、リテール・バンキング、クレジットカード、コーポレート・バンキング、投資銀行業務及びウェルス・マネジメントを手掛ける国際的な大手金融サービス提供機関です。300年の歴史と銀行業務のノウハウを有しており、50カ国以上で事業を展開、140,000名以上の従業員を擁しています。世界各地の顧客および取引先のために、資金の移動、貸付、投資および保護を行っています。

バークレイズ、業務慣行に関する独立した審査の統括責任者にアンソニー・ザルツ氏を任命

ザルツ氏によるバークレイズの業務慣行審査－考慮すべき事項