バークレイズ、ブラックロック株式売却の方針を発表
2012年5月21日
本稿は、バークレイズ・ピーエルシー（Barclays PLC）が2012年5月21日に発表した英文対外発表文の日本語抄訳です。その正確な内容については、原文である英文リリースをご参照ください。本稿と英文リリースとの間で齟齬がある場合には英文リリースが優先します。
バークレイズ・バンク・ピーエルシー（「バークレイズ」）は、保有するブラックロック社（「ブラックロック」）の全株式を、売出しとブラックロックによる買い戻しを通じて売却する方針を発表しました。
ブラックロックはロンドン時間21日、売出しに関する仮目論見書補完書類を米証券取引委員会（SEC）に提出しました。バークレイズ・キャピタル、モルガン・スタンレーおよびバンクオブアメリカ・メリルリンチが売出しの共同主幹事を務めます。これに関連し、ブラックロックは売出しの完了を条件に、バークレイズから最大10億ドルの自社株を買い戻すことに合意しています。
バークレイズは現在、普通株式とシリーズB参加型転換優先株式（売却時に自動的に普通株式に転換される）の保有を通じてブラックロックの利益参加権持分19.6%を保有しています。バークレイズはオプションが完全に行使され売出しの引受者に引き渡されることを条件に、売出しとブラックロックによる買い戻しを通じ、保有するブラックロックの全株式を売却する方針です。
バークレイズは2011年9月、ブラックロックへの持分の投資評価額を34億ポンドに減損しました。その後の株式価値の上昇により評価益は増加しましたが、自己資本規制上、この価値の上昇はバークレイズのコアTier 1資本比率において反映されません。5月18日時点でのブラックロック普通株式の終値171.91ドルと、優先株式が転換されるとの想定に基づいた場合、ブラックロックへの投資の市場価値は61億ドル（38億ポンド）と算定されます。
バークレイズは今後、売出し価格決定後に追加的な発表を行う予定です。
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Barclays announces intention to dispose of BlackRock holding