バークレイズ証券、日本初のポートフォリオ型再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成
2019年12月18日
リニューアブル・ジャパンが運用する10件の高圧太陽光発電所向けに実施
バークレイズ証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木曽 健太郎)は本日、10件の太陽光発電所からなるポートフォリオに対する再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成しました。2019年11月に発行したプロジェクトボンドに次いで当社として7件目となる本案件は、リニューアブル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞邉 勝仁)をスポンサーとし、すでに稼働中の10か所の高圧太陽光発電所を有するSPC(特別目的会社)向けプロジェクトローンを裏付とした信託受益権及び信託ローンです。分散された多数の発電施設を裏付としたプロジェクトボンドは日本初です。
本案件は、格付投資情報センター(R&I)よりプロジェクトボンド向けのグリーンボンド格付及びグリーンローン格付(GA1:最上位の評価)、グリーンボンド原則及びグリーンローン格付等への適合性に関するセカンドオピニオンを獲得したグリーンボンドです。2019年2月、6月、11月に続き、リニューアブル・ジャパンにとって今年4件目のグリーンプロジェクトボンドとなります。当社にとっては2017年8月の第1号案件から累積で7件目、今年1年間で5件目となり、当社が今年アレンジした再生可能エネルギープロジェクトボンドの総発行額は、5件で400億円を超えました。
バークレイズ証券の投資銀行部門ストラクチャード・ファイナンス部長、上田 輝久は、「世界的なグリーンファイナンスへの関心の高まりを受け、当社では、ESG投資を積極的に展開する大手機関投資家や地域金融機関を日本のグリーンボンド市場に呼び込むことに貢献してきました。本年は、電力会社から無制限・無補償の出力制御【注】の要請を受ける北海道・東北・九州管内の案件を裏付としたグリーンプロジェクトボンド案件に取り組み、また、今回初めて、10物件のポートフォリオを裏付とし地域分散を図ることで安定したキャッシュフローを生み出すプロジェクトボンドを組成し、取組み可能なプロジェクトは年々広がりを見せております。当社がこれまでにアレンジした再生可能エネルギープロジェクトボンドの総発行額は、今回の案件で500億円を超え、今後も引き続き投資家のニーズに応えるとともに、日本のグリーンボンド市場の拡大に尽力していきたいと思います。」と述べています。
本取引の概要
名称:RJ再生可能エネルギープロジェクトボンドV 受益権 (GB) / ABL (GL)
発行金額:6,920,000,000円〔受益権(GB) 5,320,000,000円 / ABL (GL): 1,600,000,000円〕
発行日:2019/12/18
最終償還日:2040/2/20
受託者:日立キャピタル信託株式会社
対象事業の概要
事業者のスポンサー:リニューアブル・ジャパン株式会社
事業内容:太10物件の発電施設による発電事業
所在地:全国
事業規模:20.4 MW(モジュール規模)
年間CO2排出削減量:約11,965トン
【注】 出力制御(または出力抑制):再生可能エネルギーの固定価格買取制度において、電力の需給のバランスを保つために電力会社が発電事業者に対して規定の条件下で発電設備からの出力(発電)を停止または抑制するよう要請し、出力量を管理する制度。
バークレイズについて
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