バークレイズ、ヘクター・サンツ氏をコンプライアンスおよび政府・当局渉外部門統括責任者に任命
2012年12月17日
バークレイズはこのたび、新設したコンプライアンスおよび政府・当局渉外部門の統括責任者にヘクター・サンツ(Hector Sants)氏を任命しました。サンツ氏はバークレイズのグループ経営委員会メンバーに就任するとともに、グループ最高責任者であるアントニー・ジェンキンズの直属となります。
サンツ氏はバークレイズがビジネスを展開する全地域における、グループの全てのコンプライアンス業務を統括します。従来と異なり、ビジネスおよび地域のマネージメント・チームから独立し、グループのすべてのコンプライアンス担当者がサンツ氏一人の傘下に入ることになり、グループのコンプライアンス体制が大きく改革されることになりました。
サンツ氏は、バークレイズ・ピーエルシー取締役会で承認された独自の枠組みに従ったコンプライアンスが機能すること、そして、全ての従業員が、グループが重んじる目標、価値観、文化、ならびにバークレイズが事業展開を行う地域の法規制を遵守していることに関し、グループ最高責任者に責任を持ちます。
また、世界の政府および規制当局とバークレイズとの関係の構築・維持を担当します。サンツ氏は、2013年1月21日に同職に就任する予定です。
グループ最高責任者であるアントニー・ジェンキンズは次のように述べています。「すべてのステークホルダーの『Go-To Bank(選ばれる銀行)』になるというグループ目標を掲げた際に、私は目標実現のため、社内変革が重要であることを強調しました。グループの従業員が真摯に業務を推進するということが、このような文化の中核を成すことは当然ですが、管理と世界第一級のコンプライアンス機能といった副次的な手段を講じることを通して、これを強化することが重要だと思います。
上級職の新設、および構造的・組織的な変革を通して、私は次の2つに取り組みます。第1に、世界級のコンプライアンスが有効に機能する環境を整えること、第2に、コンプライアンスが全地域で受け入れられ、法令を順守する企業文化の確立に向けた、私自身の決意を明確に示すことです。
世界の規制当局および政府との関係もバークレイズにとって極めて重要です。経営陣からこれらの分野に改めて取り組み、可能な限り建設的、生産的な関係を構築する必要があります。
民間および公的部門での豊富な経験や、直近まで世界有数の規制当局を率いてきた実績を踏まえると、こうした課題に取り組むにあたり、ヘクター・サンツ氏以上に適任の人材はいないと思います。『Go-To Bank』になるというバークレイズの目標実現に向け、サンツ氏が私たち経営陣に加わることを快諾してくれたことを喜ばしく思います」。
ヘクター・サンツ氏は次のように述べています。「民間、公的部門双方で培った経験を現場で活かす役割を求め、英金融サービス機構を退職することにしました。バークレイズのコンプライアンス機能をグローバルに統率し、政府および規制当局との関係を監督する責務を担うことで、こうした機会が与えられました。既にバークレイズが歩み始めている、グループの企業文化の変革の中心となるであろう、新しいコンプライアンスの概念の創造と実践をジェンキンズ氏から要請されたことを嬉しく思います」。
バークレイズ、ヘクター・サンツ氏をコンプライアンスおよび政府・当局渉外部門統括責任者に任命
Barclays Appoints Hector Sants as Head of Compliance and Government and Regulatory Relations